介護福祉士とは?
現代、高齢化社会をむかえ、介護や福祉に関する関心の高まりと共に、介護の資格・専門知識をもった専門家の存在が非常に重要視されています。
有料老人ホームなどの介護施設も増えてきています。
介護福祉士とは、専門的知識及び技術をもって、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき、心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行う専門家です。
高齢者や障害者の入浴・排せつ、食事その他の介護を行い、専門的知識をいかしてその人や介護者に対して介護に関する指導・助言をおこなったりします。
指定の養成施設で必要な科目を履修して資格を取得する方法と国家試験で資格を取得する方法があります。
資格がなければ介護の仕事ができないというわけではありませんが、専門的、技術的指導ができる介護福祉士は、介護保険の施行に伴い、ますます活躍の場が広がっていくと思われ、資格取得者の方が優遇されるでしょう。
介護福祉士に合格するために
高齢化社会が進む日本の中で今多く求められている職業が、介護福祉士です。
実際に介護に関する仕事はかなり多く、その人材も広く求められています。
介護福祉士になるには試験を受けて合格する方法と、厚生労働大臣が指定した養成施設を卒業して、自動的に取得する方法があります。
介護福祉士の合格率は50%前後です。
(財)社会福祉振興・試験センターの公式HPによると、第24回以降の介護福祉士試験の合格基準は次のように定められています。
筆記
@ 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の特点の者。
A @を満たした者のうち、以下の「10科目群」すべてにおいて得点があった者。(配点は1問点形式の120点満点)
1:人間の尊厳と自立、介護の基本
2:人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
3:社会の理解
4:生活支援技術
5:介護過程
6:発達と老化の理解
7:認知症の理解
8:障害の理解
9:こころとからだのしくみ
10:総合問題
実技
問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の特点の者。
介護福祉士試験は、問題の難易度で補正と表記されているように、前もって明確な合格ライン(合格点)が決められているわけではありません。
つまり、採点後にはじめて明確な合格ラインが公表される仕組みとなっているので、120点満点の60%である72点以上の得点があったからといって、安心は出来ないということです。
過去の介護福祉士試験の合格ラインをみてみると、筆記試験は、60%より多く65%〜70%くらいの点数をとっていないと安心できないようです。
その点、実技試験の方はここ数年の推移をみてみると、100点満点中60点をとっていれば、問題なく合格できそうです。